「白」という文章から


ムスメ1号の国語の教科書に、原研哉さんの「白」が載っていました。おそらく句読点に至るまで完璧にデザインされている文章です。その分、冒頭から「今のはどういう意味だろう」と迷いましたが、読み終わると「なるほどすごい!!」に変化。

白い紙に定着させることの特別感はとてもよくわかります(不可逆、と表現されていました)。でも自分の言葉で説明するのは難しいし、深めようとも思っていませんでした。ぼんやりとした価値観が急に輪郭を持って現れた感じです。舞台の一回性にも通じる考え方だと思いました。

こんなすごい文章に高校生で出会えることのすばらしさ! 価値に気づかずに通り過ぎたとしても後になって理解できる(かもしれない)希望!! 高校の授業というものは何とたくさんの可能性を見せてくれているのでしょう。

受験の重圧から、学ぶことに楽しさを見出しにくい(ように感じる)日本の教育。各分野での第一人者の方々の考えが、未来の扉を開くきっかけになってくれればなぁと思います。教科書の編集の仕方からも高校生への応援が散りばめられていました。ちなみに私が高校生の時には、そのようなメッセージを受信できる経験も余裕もありませんでした・・・。

啓蟄+2日




冬の間ほったらかしていた芝生に雑草が芽吹く季節。
地道な草抜きの最中に、目を覚ましたばかり(?)の生き物と出会いました。
苦手な方はごめんなさい。

予想外の状況の中でも自然はいつもと同じ。
時々の汽車の音と、ぎこちないウグイス(?)みたいな鳥の声を聞きながら、無心で草を抜くのでした。

心地よい疲労の後には、ネンドマツの現実です。

「勝手にゴールを作るなよ」

陸王書影

一気に読んでしまいました。池井戸潤さんの「陸王」。

足袋づくり100年の老舗が、ランニングシューズに挑むお話です。帯に「全国民、待望の文庫化!」と書かれているのですが、全国民のみなさまにおすすめしたい内容でした。

イノベーションの種はすぐ側にあって、気づくかどうかは自分のアンテナ次第であること。
小さなご縁が重要な出会いをもたらしてくれること。
ちょっと苦手だなと思っていた人が助けてくれること。
その人を信用できるかどうか逡巡すること。
企業の財産は「人」であること。

そのほかにも、事業承継や業界の課題など、ひとつひとつの出来事がリアルに迫ってきました(状況が袋小路に及んでいる際は「よろずの先生に相談したらいいのに!」という考えが過りました)。

父(社長)と子の場面での「勝手にゴールを作るなよ」というセリフが心に残っています。

* * *

人の思いに溢れた物語に励まされ、今日からまた頑張ろうと背筋を伸ばしているところです。

バレエさんのためのバレエスタンプ



バレエを愛する方々にお使いいただきたいと思い立って1年がかりで描きました。

ポーズは、バレエを習っているムスメ2号に助言してもらいながら。
スタンプ内の言葉選びに際してはムスメ1号に「これは使う?」と聞きながら。
どうしても保護者目線になってしまって、若い人たちが使えそうな言葉が入っているかどうか心配ですが、興味を持ってくれた人に使ってもらえたら嬉しいです。

あ、作者名はペンネームの「わせうさ」になっています。なりすましではありませんので〜

https://store.line.me/stickershop/product/10393505

2012年のフェーヴ


台所の光がきれいだな、と思って昨日撮った写真。
食べかけの何かしらをとめておくクリップと、抽斗の奥から出てきた2012年のフェーヴをランチクロスの上に置きました。

それにしても今日は寒いです。

酒粕チーズケーキ風


おすそ分けいただいた酒粕で
「酒粕チーズケーキ風」をつくりました。
よい香りです。

好きなまちで

デザインのモヤモヤ
JAGDA中四国ブロック大会in愛媛「デザインのモヤモヤ」に参加してきました。

地域デザイナーとしての生き方について考えを深めることができた有意義な会でした。鳥取のデザイナー・足立さんがおっしゃっていた「余分なことを一緒にやる。お節介が次の仕事を生む」「地方のほうが自分らしい仕事ができる。好きなまちでいいものをつくる手伝いをしたい」というお言葉がかっこよくて沁みました。

大都市への憧れはもちろんあります。けれど、やはり私も「好きなまちで」喜んでもらえるものをつくりたい。ホームは徳島以外に考えられません。徳島のみなさんの記憶にそっと存在するデザインをする人になれれば。

徳島でデザイナーとして歩ませていただいている私の小さな向上心。火を絶やさないよう、少しずつでも持ち続けたいと思います。

パンク修理と蚊取り線香



今日は父がムスメ2号の自転車のパンクを修理しに来てくれました。ついでにライトやらサドルやらカゴやら色々直してくれたおかげで、ムスメ2号はゴキゲン。帰り際に父が「このぐらいのこと、いつでも言いなよ」と言ってくれた時、涙が出そうでした。

たぶん、今日の蚊取り線香の匂いと涼しい風のことは忘れられないと思います。

 * * *

写真は砂利の間で自然に育った朝顔。小さくても美しく強い、です。

「旅に出る」



何かを書きながら言葉を選ぶ時、草野正宗氏(スピッツ)の表現を借りることがあります。
「旅に出る」もそのひとつ。「魔女旅に出る」「僕はきっと旅に出る」を意識して、一人旅の時は「旅に出る」と綴ります。

* * *

2011年1月、とあるブンガク的な集まりに出席するため一人飛行機に乗りました。子どもたちがまだ保育園にお世話になっていた頃、たった1泊とはいえ私には覚悟のいる旅です。

とあるブンガク的な集まり。

粋な着物の学友がいる中、ただ新しいだけの普段着(子どもの鼻水はついていなかった)の私。せっかくの覚悟も場に馴染めぬままでした。
「1時間ほど会場近辺を散策し句をつくる」というお題が出ましたがまあ難しい。目に映るものに心が動いてくれず、浮かぶのは焦りと孤独感だけ。私ごとき背伸びしすぎなのです。

雲脚をびうとひと吹き旅に出る

せいいっぱい絞り出した句を、せめて「旅に立つ」とかね、と偉い先生は渋い声で添削してくれました。うう、何かかわいそうな私。場違いな自分を励まそうと選んだ「旅に出る」への二重線に泣きそうになったのでした。

* * *

苦い思い出はさておき、「スピッツ」というバンドに出会ってから20年と少し。同じ時代に彼らの曲を聴くことができてよかった、その世界観に身を置くことができるなんてしあわせだ、としみじみ思います。もしも「スピッツ」が居なければ私は誰の音楽を聴いて、どんな言葉を借りるのだろうと考えてみても想像できません。やはり私の目指すところは、あのやさしく尖った表現です。

* * *

SNSによって発信が身近になった分、じっくり文章に取り組むことは減りました。もはや、肩肘張った作文はできなくなってしまいましたが「小さな星のすみっこ」で、誰かの心があたたかくなるような文章を書きたいなと改めて思っています。

そんな私の拙文をノーカットで受け入れてくれる「書き始める雑誌・ボチボチいこか」。1000号、おめでとうございます!

平成マイベストデザイン展



昭和64(1989)年1月7日、徳島駅から石井駅まで汽車に乗りました。
「記念にください」と使用済みきっぷを駅員さんにもらったことを覚えています。

平成元(1989)年1月8日、平成最初の日に何をしていたのか?
まったく思い出せません。
でも、そのほうが私らしいから思い出せなくても平気です。

* * *

このたび、JAGDA徳島のメンバーが、平成という時代を振り返る展示会が開催されます。
題して「平成マイベストデザイン展」。
ご来場いただいた方には、展示作品を含む作品が収録された冊子を差し上げます(数量に限りがありますので、品切れの際はご容赦ください)。
私はパネル2点+αで参加させていただいており、17日(日)10:00-13:30在廊当番(予定)です。

みなさまご自身の「平成」を振り返るきっかけになるといいなと思っています。
ぜひ、ご来場くださいませ。

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JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)徳島
「平成マイベストデザイン展」

平成31年2月15日(金)-17日(日)
10:00-17:00
徳島県立近代美術館ギャラリー(文化の森内)
入場無料


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