小豆島と荒井良二さん

こどもワークショップ

小豆島で行われた荒井良二さん(絵本作家さんです)のワークショップに参加してきました。
ムスメ2人も一緒です。

午前の部はこどもたちが主役。まず、ダンボールに好きな絵を描きます。
それをつなげて輪をつくり、みんなでその中に入ってふたをして完成。

みらいのかんづめ

題して「みらいのかんづめ」です。この撮影の後、容赦なくこの輪を崩します。
そして、めいめいがダンボールを持って海の見える広場まで行き、芝生すべりを楽しみました。

好きなだけダンボールを引っ張り出し、
好きなだけダンボールに絵を描いて、
好きなだけガムテープをはり、
好きなだけめしゃめしゃ壊し、
好きなだけ芝生の上をすべり、
目がきらきら。
不思議で素敵な体験だっただろうな、と思います。

こどもワークショップ

午後はおとなの部。参加者52名を26人ずつの2班にわけて、
それぞれ「全長3m50cmの猫のようなもの」をつくりました。

最初はさぐりさぐりだったものの、
いろんな人がいろんなアイデアをカタチにしていくうちに
全員の創作意欲が共鳴して、こんな作品ができたのです。すごい! 

名前は、えーと・・・“ギャーニー・ゴロニャーゴ・ロドリゲス・にくQ”。

ギャーニー・ゴロニャーゴ・ロドリゲス・にくQ

そして、

“ギャーニー・ゴロニャーゴ・ロドリゲス・にくQ”

についての文章を一文ずつみんなでつくり、
ランダム選ばれた9つの文を4拍子のリズムで再構築してリーダーが朗読しました。
そうしてできた物語のようなものは、
てんでバラバラでちっとも筋が通ってないのだけれど、
何となくまとまって、しいんとしたココロの中にすっと入ってくるのです。

この物語みたいなものを受けて、おしまいに荒井さんがこんなことを話してくれました。

「起承転結じゃなくてもいいじゃない。起、承、承承承承・・・とかでもさ。」

「いつも、2回繰り返すようにしてる。

 えほん。
 えほん?

 こども。
 こども?

 にんげん。
 にんげん?

 おとこ。
 おとこ?

 っていうふうに。
 そうして自分なりの答えを探すし、
 答え、なくったっていいんだよね。」

!!!

固定観念とか先入観をいったんフラットな状態に戻して改めて考えると、
覚束ないながらも自由だし、新しい発見があって何だか嬉しい・・・
今回体験させてもらったのはまさにその感覚でした。

日常、デザインの仕事をする時には「A4のリーフレット」とか、
「横幅960pxのサイト」とか、
出力先が見えているほうがスムーズに進めることができますが、
どうも最近、その上に胡座をかきすぎていました。
出力先が決まらなくて不安な時こそ、おもしろいことができるチャンスのはずです。

余談ですが、ムスメの夏休みの宿題の絵も、必ずしも画用紙じゃなく、
ダンボールでも新聞紙でもベニヤ板でも何でもOKだったらいいなぁ
なんて思います。そのほうが審査も楽しいんじゃないでしょうか。

オリーブ公園からの眺め

すばらしい小豆島での夏休み。

荒井さん、誘ってくださった間嶋さん、小豆島のスタッフの方々、
一緒に参加したみなさん、小豆島の青い空と海に感謝したいと思います。

「楽しい」を重ねる




大先輩デザイナー・間嶋龍臣さんに、

「これまでに手がけられたお仕事を見せてください」

とお願いして、事務所にお邪魔させていただきました。

間嶋さんは、たくさんの本やグッズを準備して待ってくれていました。

そのどれもがアイデアとエスプリと遊び心を持っています。
いつもの私ならば、数々のネームバリューに圧倒されているところですが(いや、圧倒もされましたが)、とにかく純粋に素敵だと思えるものばかり。

私は『はてしない物語』のバスチアンになったような気分で、間嶋さんの物語を拝見し、聴かせていただいたのでした。

そして、ひとつ、大きな夢ができました。

やまいぬだけ日記

山犬嶽からの眺め(冬)

何ともうれしいきっかけで、12月19日、徳島県上勝町の『山犬嶽』という山に登ってきました(レポートが遅くなってごめんなさい)。

山犬嶽の風景(冬)

枯葉はさくさくと岩がちな道を包み、林はいい香りの空気を送り出してくれています。

山犬嶽の苔(冬)

山犬嶽の最大の見所である苔は、まあるくぽこぽこと存在し、とても愛らしいのです。

山の神さんwithみっちゃん

こちらは、「山の神さん」と呼ばれるおおらかな大樹。約180cmのみっちゃんが手を広げて大きさを表現してくれています!

おにぎりの形をした苔 ハート型の苔

おにぎりの形をした苔、ハート型の苔などなど、ところどころに楽しい出会いもあったりして、本当によい体験をすることができました。

お誘いくださった徳島大学のT先生、ガイドのTさん、ご一緒くださったみなさま、そして一緒に行ってくれたみっちゃん、どうもありがとうございました。行かせてくれた家族のみんなにも感謝です。

いやはや、今年は本当によい1年でした。

そんなわけで、よいお年をお迎えください。

おまけ
▲おまけ:軽装のみっちゃんと、着ぶくれているワタクシ。
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西由岐の秋祭り



美波町西由岐の秋祭りを見に行ってきました。

とにかくよかった〜!

赤鬼と青鬼(緑鬼?)の露払いを先頭に
御神輿が町を練り歩きます。
リアルなお面の鬼を見て逃げまどう子どもたち。
小さい子は声を上げて泣いています。
「わるそしたら、鬼がくるんでよ!」
と、後々まで影響力は絶大だそうです。
大人たちは、自らの幼い頃を重ねて笑顔・笑顔でした。

そして、舞台は青空に大漁旗がはためく漁港へ。

御神輿の到着を知らせるかのように
花火がボンッボンッと打ち上がりました。
空高くで弾けると、
中から地元商店や船の名前をぶら下げた落下傘が出現、
ふわふわと観客の居るところへ降りてきます。
どうやらこれを拾った人は漁に恵まれるとか、
海の事故に遭わない、などのいいことがあるらしく、
子どもたちは追いかけて奪い合って(?)いました。

そしていよいよクライマックス。

「チョーサァ! チョーサァ!」
のかけ声とともに御神輿が海へ入っていくのです。
(「チョーサ」は、関東の「ワッショイ」に相当するとのことでした)。

ざぶーん。
勢いよく海に入る御神輿に見物人は大盛り上がり。

果たしてあんなに思い御神輿を
どうやって海の上で持ち上げるのだろうと思っていましたが、
海の中で担ぎ手たちは御神輿の持ち手に乗っていました。

* * *

長く続く漁師町のお祭り。
物見遊山的に見物させていただいたものの、
おおらかな神事に感動した1日でした。

こんな機会をくれた、お2人のめぐみさんに感謝。
ありがとうございました。




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東京2日目:一文字の力

20100609_3.jpg


2日目。

『目黒雅叙園』で開催中の『武田双雲×百段階段』へ。

たくさんの人々の幸せを見守ってきたであろう会場の空気と、武田双雲さんの書。
豪華なかけ算は力強い時もあれば、少し気弱な時もあり、けれど階段を上りながら観るスタイルに呼応しているかのようにどれも前向きでした。

もがく(も書く)ことの大切さ。

双雲さんが生み出した文字というカタチ(フォルム)は、優しさ・厳しさ・葛藤を内包しています。パソコンの画面に表示される膨大な文字列に慣れている自分が、たった一文字の漢字と対峙した時、見抜かれ射貫かれたような気がして体がふるえました。

この空間に立ち会えた幸せは何と言ったらいいのか・・・本当にすばらしい展示に感謝しています。

* * *

飛行機の時間まで少しあったので、山手線で恵比須へ移動。

20100609_5.jpg

ガーデンプレイスの入口にあるカフェ・デリでお昼を食べながら
何か映画を観に来たなぁと
やっぱり学生時代のことを思い出していました。
とてもいいお天気でお散歩日和でした。

20100609_4.jpg

その後、『東京都写真美術館』でサムライたちの写真を観ました。
黎明期の貴重な写真がたっぷりでした。
そしてちょうどいい時間に。

* * *

さあ、充電の時間をくれた家族のもとへ帰ろう。
おみやげの東京銘菓(!)を選びながら、それぞれの顔が浮かんだのでした。

東京1日目:銀座を歩く

20100609.jpg


思い立ったら行かずにはいられないワタクシ、5月31日・6月1日の2日間、家事の一切を夫にお願いして東京へ行ってきました。

夕刻の涼しい風が吹き抜ける銀座の歩道の上。映画を観た、水着を買った、歌舞伎を観た・・・と長い大学生活の中で数えるほどしか来たことがない場所だなぁと10年以上前のことを思い出しました。当時気後れしてしまった街の気品ともいうべき空気が心地よく、お上りさんとしてはただ歩いているだけでもウレシイ時。「私、今、銀座を歩いてゐるんだわ」。ここに来ていなければ、私は今ごろこどものピアノのレッスンの付き添いで先生のところにいるのだと、この有名なショップが建ち並ぶ銀座にも5月31日午後5時という同じ時間が流れていることが不思議で、ふわふわしたものに思えたのでした。

憧れの『鳩居堂』で母がほしいと言っていたポストカードを何枚かと、『ITO-YA』という文具店で家族のためのカードなどを買って少しだけ鞄の重みが増したところで時間となり、赤坂へと移動。

さて、19時からのミーティングは23時に終了し、充実した1日はあっという間に終了しました。

20100609_2.jpg

映画『ソラニン』をみたこと

吉野川橋

心の風景と実際の風景がリンクした素敵な映画。

ナンバーワンからオンリーワンへと
時代の価値観が変化をしてきたものの、
果たして本当に自分はオンリーワンなのかどうか、
存在価値を探してもがく若い人の姿を
克明に描き出していたように思います。

あらすじ、と簡単にまとめられそうなごくごくせまい世界ですが、
「簡単にまとめないでください」と言いたいぐらい
それぞれのシーンが際立っていました。

そういえば、私自身の世界だってごくせまくてフツーだと思いつつ、
簡単にはまとめられませんものね。

見終わって、打ち合わせへと向かう途中
水色の吉野川橋を渡りながら、
映画の世界の中をまだ自分が走っているような気持ちになりました。
(この映画には多摩川の風景がいっぱい出てくるのです)。

そして、今ではすっかり無くなってしまった
自分の尖った部分を思い出していました。

よい、時間でした。

男鹿和雄展

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友人デザイナーのI君が、クリエイターT氏の言葉を引用して、「移動距離が多いほどいい作品が生まれる」というようなことを教えてくれた声がずっと頭に残っていました。つまりは“ものづくりをする人はじっと机の前に座っていてはダメであちこち行って見聞を深めるべきだ”ということで、いろいろあって引きこもりがちだった私にはたいそうこたえた言葉でした。

県外の美術展は「見たいなぁ」と思って手帳に書き込むもののほとんど行けずじまいで終わらせていた私。けれど、年始のモチベーションも手伝って、1月2日、思い切って行ってきました。トトロの森を描いた男鹿和雄さんの作品展です。



「メアリー・ブレア展」の時にも感じたことですが、アニメーションを手がける方の展示はとにかくとにかく作品数が多い! 1枚1枚の大きさは大きくはありませんがさりとて小さくもなく、この膨大な数の絵をひとつひとつ手で描き上げていったのかと思うともうそれだけで圧倒されるのです。

そんな作品の数々を見せていただいての感想は「男鹿さんの目と手は精密なカメラなんだなぁ」。

目が風景を切り取っても、手がうまくそれを出力してくれなかったら背景画は描けないということが私の頭をぐるぐるしています。しごく当たり前のこととはいえ、この遠景から近景までの描き分け方や細やかさを目の前にすると「……すごい」としか表現できないのでした。もし、この中の絵を1枚選んで模写しなさいと言われても絶対にできない自信があります。

たとえば、トトロのお風呂場。

古いタイルの感じと木のフタの感じ。おそらく写真で見るよりも素材感を感じることができると思います。どの絵を見ても、どんな小さなものでも、それが何かということが見てわかるのが男鹿さんの背景画でした。

そして、そこにいないキャラクターの息づかいが感じられるのも魅力です。

わかりやすくするために、キャラクターのセル画を重ねて展示してくれているところもありましたが、それがなくてもキャラクターの居場所がきちんと確保されているのです。これも当たり前のことなのでしょうけれど、風景画と決定的に違うのはその点だと思いました。

 * * *

極める、というのはこういうことなのですね。
フル充電完了、私もやる気に満ちあふれています。

図録と、男鹿さんご愛用のポスターカラー(白)をお守り代わり(?)に買って、大阪の実家まで電車に揺られゴトゴト移動しました。

今年はどんどん移動したいと思います。

やじるし男鹿和雄展公式サイトはこちら

2/7まで兵庫県立美術館で開催されているのでみなさんもぜひ!

徳島すぎコーディネーター養成講座:第1回目

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徳島すぎの勉強会に出席させていただいた。

『独立行政法人 森林総合研究所』の中田先生の材木に関する専門的なお話に耳を傾ける。電子顕微鏡の世界から世界の巨木までたくさんの例を見せていただき、とてもわかりやすかった。

先生が講義の合間に呟かれたことの中に、心に残ったお話が2つある。

ひとつは、“杉”の語源。
“すぐい木(素直な木)”というのが通説だそうだ。なるほどなるほど。「すぎ」と声に出してみると、確かにまっすぐな、優しい響きのような気がした。

ふたつめは、竹は一気に成長した後は大きくならず、枯れるまでそのままの大きさだという事実。
対して、樹木は大きくなり続ける。自分に置き換えるとするならば、私は僅かずつでも年輪を刻む樹木でありたい。

というわけで、今日も徳島すぎスキルが少し上がったわけである。感謝。

『美篶堂』製本ワークショップ回顧

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いつか自分で描いた絵本を“絵本らしく”製本したいなぁという考えのもと、
自分でできる製本の方法を検索していたところ、『美篶堂』の本に出会いました。

東京・御茶ノ水にあるショップでは、製本のワークショップを開催しているとのこと。
このたび、うまい具合に、東京滞在中に開催される
「こうき綴じ」ワークショップに申し込むことができたのです。

9月26日(土)15:00。
神田川沿いにある小さなアトリエでワークショップが始まりました。

表紙になる紙は『いせ辰』さんの千代紙です。
何種類か用意してくださっているものの中から、私は桃・赤・紫の線が引かれたものを、
一緒に参加してくれたなべちゃんは橙の雲模様のものを選びました。

まずは、中の紙を一枚一枚丁寧に折っていきます。
折り上がった紙をトントンとそろえ、折り目に刷毛で薄く水をぬって重しをのせると、
それはそれは気持ちよくピシっとした折り目になりました。「技」です。

ほかにも、
糸を通すための穴をあける“職人仕様です!”という感じの金属の目打ち、
ホチキスの役割を果たす紙縒、
こうき綴じの糸を通す順番などなど、
要所にもりこまれた「技」にいちいち感動していた私でした。

もちろん、上記の本にも詳しく手順を載せてくれているのですが、
やはり、実際にプロに教えてもらうと正確に習得できるのがよいところだと思います。

そんなこんなでできあがった「こうき綴じノート」。
愛しすぎて、この先きっと使うことはできないでしょう。

こうき綴じ


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