男鹿和雄展

JUGEMテーマ:アート・デザイン




友人デザイナーのI君が、クリエイターT氏の言葉を引用して、「移動距離が多いほどいい作品が生まれる」というようなことを教えてくれた声がずっと頭に残っていました。つまりは“ものづくりをする人はじっと机の前に座っていてはダメであちこち行って見聞を深めるべきだ”ということで、いろいろあって引きこもりがちだった私にはたいそうこたえた言葉でした。

県外の美術展は「見たいなぁ」と思って手帳に書き込むもののほとんど行けずじまいで終わらせていた私。けれど、年始のモチベーションも手伝って、1月2日、思い切って行ってきました。トトロの森を描いた男鹿和雄さんの作品展です。



「メアリー・ブレア展」の時にも感じたことですが、アニメーションを手がける方の展示はとにかくとにかく作品数が多い! 1枚1枚の大きさは大きくはありませんがさりとて小さくもなく、この膨大な数の絵をひとつひとつ手で描き上げていったのかと思うともうそれだけで圧倒されるのです。

そんな作品の数々を見せていただいての感想は「男鹿さんの目と手は精密なカメラなんだなぁ」。

目が風景を切り取っても、手がうまくそれを出力してくれなかったら背景画は描けないということが私の頭をぐるぐるしています。しごく当たり前のこととはいえ、この遠景から近景までの描き分け方や細やかさを目の前にすると「……すごい」としか表現できないのでした。もし、この中の絵を1枚選んで模写しなさいと言われても絶対にできない自信があります。

たとえば、トトロのお風呂場。

古いタイルの感じと木のフタの感じ。おそらく写真で見るよりも素材感を感じることができると思います。どの絵を見ても、どんな小さなものでも、それが何かということが見てわかるのが男鹿さんの背景画でした。

そして、そこにいないキャラクターの息づかいが感じられるのも魅力です。

わかりやすくするために、キャラクターのセル画を重ねて展示してくれているところもありましたが、それがなくてもキャラクターの居場所がきちんと確保されているのです。これも当たり前のことなのでしょうけれど、風景画と決定的に違うのはその点だと思いました。

 * * *

極める、というのはこういうことなのですね。
フル充電完了、私もやる気に満ちあふれています。

図録と、男鹿さんご愛用のポスターカラー(白)をお守り代わり(?)に買って、大阪の実家まで電車に揺られゴトゴト移動しました。

今年はどんどん移動したいと思います。

やじるし男鹿和雄展公式サイトはこちら

2/7まで兵庫県立美術館で開催されているのでみなさんもぜひ!

コメント
新年会で色々お話ししてくださいね。楽しみにしています。
  • 2010/01/19 4:15 PM
はい! 私も楽しみにしています〜。
  • さとうあすか
  • 2010/01/20 11:31 PM
こんにちは!

いいですね〜行けて♪
ボクもジブリ大好きなので
行きたかったなぁ・・・。

今、自分の部屋を「小ジブリ美術館」
にしようとしています(笑)

よかったら、ブログに見に来てくださいね♪
コメントありがとうございます。
ジブリ、いいですよね!
  • さとうあすか
  • 2010/05/24 10:01 AM
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