ムスメ2号よりもっと小さいお子さんたちのこと



ムスメ2号がお世話になっているバレエ教室の発表会が延期になりました。

「本当なら今日はゲネプロだな」とか「ああ、今頃必死にメイクをしていたはずだ」などと考えながら過ごしていると、思考のベクトルは自ずと前回の発表会に向かいます。

前回(2018年11月)は創立10周年記念「眠れる森の美女」全幕。

舞台袖で小さい子をタイミングよく送り出す「お世話係(大役)」を仰せつかった私。当初は何度も失敗して迷惑をかけてしまい、さながら「バレエ株式会社」の新入社員になったような気持ちで凹みに凹む日々でした。小さいお子さんの顔と名前が一致しない(心の声:保育士さんすごい!)、音楽と動きが覚えられない(心の声:子どもたちすごい!)、自分が邪魔にならない場所がわからない(心の声:蟻になりたい!)。公演半年前から始まった土曜日ごとのリハ帰りの車中、何度ムスメ2号に慰めてもらったかわかりません。

ただ、腐っていても仕方がないので努力はしました。先輩お母さん(バレエ経験者)に教えを請い、動きとタイミングを書き留めたアンチョコを作成(写真はその一部で、第5版ぐらいです)。耳にする音楽は1日中「眠れる森の美女」。小さなお子さんたちと仲良くなるために、休憩時間は積極的に話をしました。

そう、全幕ですから、小さいお子さんたちは出番の間に待ち時間があるのです。長い待ち時間は控室で待機となるのですが、その間の工夫が必要になります。お絵描き道具などを持ってきてめいめいに遊ぶ中で、Rちゃん(年長)が折り紙を1枚くれたことがありました。私はもらった折り紙を4枚に切り分け手裏剣をつくり、子どもたちに「投げたらあかんよ」とプレゼント。すると、たいそう喜ばれ少し人気者になったようななってないような感じになりました。「これはRちゃんにお礼をせねば」と翌週、手持ちの水玉模様の折り紙でちょっと難しいリボンを折って持っていきました。

「Rちゃん、先週はありがとう。これどうぞ」
「え?」
「折り紙くれたお礼。リボン折ってきたよ」
「まじですか! どうやっておったんですか!」

感動してくれたらしいRちゃんはリボンを折り紙袋に大事そうにしまうとお礼を言ってくれました。

「ありがとうございます」

年長さんが使う敬語がかわいらし過ぎて、このエピソードも心の額に入れて飾っておかねばならないと思ったのでした。

スタッフとしての舞台袖の仕事は失敗の許されない厳しいものでしたが、控室では随分年下のお友達と仲良くなることができ、貴重で楽しい時を過ごしました。オーロラ姫への贈り物(小道具)の小さなトゥシューズに目を輝かせたり、内緒話をしてくれたり、ランドセルの色を教えてくれたり。純粋な黒目に癒されていたのだなとしみじみ思い出します。

延期になった発表会は12月。

小さなお子さんたちも少し大きくなって、よりバレエらしい踊りを見せてくれることでしょう。安心して舞台が観られる状況になっていますように、と祈るばかりです。

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