『メアリー・ブレア展』回顧

JUGEMテーマ:アート・デザイン

『メアリー・ブレア展』図録

いい条件が重なり、思い切りも手伝って、去る9月26日(土)・27日(日)と東京へ自己研鑽の旅へ出かけていました。

旅の最大の目的は、東京都現代美術館の『メアリー・ブレア展』。

ディズニーのコンセプトアートを手がけた女性なのですが、作品は下記サイトをご参照ください
(いやもう、ぜひ、ご覧になっていただきたい!)。

メアリー・ブレア展公式サイト
小原篤のアニマゲ丼・・・asahi.com内の連載コラム。私がこの展覧会を知るきっかけになった記事です。

とにかくすごい数の絵・絵・絵。
ひとつひとつの作品は大きくないけれど、
表情、色づかい、構図、デフォルメの方法・・・どれをとっても素敵なのです。
鮮やかな対比のものもあれば、やわらかく捉えているものもあります。
ディズニー初期に描かれたこどもの絵は何ともいえずかわいくて、
今にも動き出しそう。
動物の中に描かれたちょっとしたテクスチャや、幻想的なもしくは力強い黒、
カラフルで幸せな色の選び方。
一緒に行ったなべちゃんと「素敵〜!」を連発しながら、時間ぎりぎりまで堪能しました。

図録を繰れば蘇る感動。

男性ばかりの職場で女性が働くことへの理解も乏しい時代、
2人の息子さんとの時間を大事にしながら家事までこなすという
女性としての生き方への尊敬も加算されて、
メアリー・ブレアさんの作品に恋しています。

とにかく描くこと。ヘタでも描いて、メアリー・ブレアさんに近づきたいと思います。

藤井悦子先生・書展

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「私は肩書きを“主婦”ということにしておりましたが、
 どうもそれでは具合が悪い、ということで
 “書家”ということにさせてもらってます。
 といっても、私の場合は“どうしょか(書家)、ああしょか(書家)”
 という感じで使っております」

おっとりとした口調で語るこの自己紹介をきいて、
ああなんてキュートな方なのだろうと大好きになりました。

徳島を拠点に活躍されている書家・藤井悦子先生。
「たらちねの母に捧げる歌」というテーマの書展を、
10月11日にムスメ(5歳)と一緒に拝見しました。

万葉時代の母、平安時代の母、江戸時代の母、明治時代の母、
明治・大正・昭和の母、昭和・平成の母・・・
たとえば「防人の歌」、山崎方代「こんなもんじゃ」、
与謝野晶子、三好達治、俵万智など
あらゆる時代の詩歌から「母」を集めた書の数々。

さて、私が心に残ったのはサトウ・ハチローさんの「生卵は」を書いた作品です。

生卵はのどがいがらっぽくなるから、ゆで卵はおならくさいからと
ぜったいに卵を食べなかったお母さんのことを書いた詩でした。
こどもたちに気持ちよく卵を食べさせるためについたお母さんのウソに、
思わず涙がこぼれそうになり、
率先して卵を食べてしまうようなダメ母の私を心の中で叱責。
お母さんとはこうあるべきです、本当は。

「娘」と「母」、両方の視点をお持ちの先生ならではの
言葉の選び方にひとつひとつ感動。
そして、言葉を何倍にもして伝える「書」の力を、
優しく教えてくれた書展でした。


ゴシンボク



八多町『速雨神社』のクスノキ。

どんな人たちを見守ってきたのでしょうか。

その男



シアター・ドラマシティで観た「サクラパパオー」以来、何年ぶりかで夫と2人でお芝居へ。難波・新歌舞伎座の「その男」という時代劇である。

幕末から明治・大正・昭和を生き抜いた1人の剣士の物語。3幕仕立て午後4時開演・午後8時終演という長さは、作品の深みとなって心にずっしり響いた。

大学時代、『てあとろ'50』のお芝居が大好きでよく観に行った。「その男」の脚本を手がけた鈴木聡さんが『てあとろ』のご出身だと知って、なるほどと納得する。あったかいのだ。しっかりとしたストーリーを中心に、魅力的な登場人物がいて、笑える場面があって、“じん”と心に残るセリフがくる。笑いの中に悲哀があり、悲哀の中でちらりと見えた本質に、ぐっと引き寄せられるのである。

そして、そのセリフを発する役者さんも凄かった。上川隆也さん、平幹二朗さんの存在感を感じられたのは一生の宝だと思う。

何がよかったかと細部を挙げようとすれば枚挙に遑がないので、それはまた別の機会に譲るとして、とにかくとにかく装置も衣装も音楽も照明も全体がすばらしかった。すばらし過ぎて、どんなに感想を述べようとしても今の自分のこの感動に届かない気がした。

 * * *

饒舌な夫の感想を嬉しい気持ちで聞きながら家へ帰る道中。最近、こどものことと仕事のこと以外でこんなに喋ったことあったっけ、と声に出さずにこっそり思う。

 * * *

ムスメたちを見ていてくれた母に感謝。
今度は一緒に行こうね。

東京日帰り見聞録

先日、編集学校の企画で身に余る賞をいただきました。
授賞式は4月12日(日)。

私の人生においてこの機会を逃してはもう会えないだろう、
という人気者に会うため、東京へ行ってきました。
日帰りです。

「せっかく行くのだから東京でないと見られない展示を見たい!」
というわけで、午後2時から始まる授賞式までの時間に
2つの展示を見に行きました。

 * * *


最初に向かったのは最終日の『テオ・ヤンセン展』。
プラスチックのパイプを使った、
浜辺を歩く骨組みの不思議な生物。
動力装置はなく、羽に風をうけてひたすら走ります。
日比谷パティオの特設テントの中には、
動かない状態で歴代生物が展示されていましたが、
実際に手で押して動かせるものもありました。

工学的なことは何もわからない私も冒険心をくすぐられた内容。
何より、「砂浜を走るだけ」というシンプルなコンセプトが
生物たちをなお一層魅力的にしていました。
エコでもなさそうだし、ものすごく便利なわけでもない。
でも何だか風を受けてばさばさ走る姿を見ると
物語を感じずにはいられないのです。

立体的な絵本を見たような気持ちになりました。

 * * *


そして、六本木の『21_21 DESIGN SIGHT』「うつわ U-Tsu-Wa」展へ。

これは本当にすばらしかった!

まずは、木をろくろで削って作るエルンスト・ガンペール氏のうつわ。

完成を木に任せるという発想に惹かれました。
枝の部分が突起していたり、隙間ができていたり。
ある程度、木のクセや木目を読んで作りつつ、
それでも仕上げるのは木の力。
もし中に入れるのなら、きっと胎内のようなのだろうな、と
友人と話しました。

ルーシー・リィーさんのうつわとボタンは
生活に近いところにありながら、
単なる道具ではない美しさをまとっていました。
やさしくて、「手にとってみたい!」と思える作品でした。

ジェニファー・リーさんのうつわは、
底の部分が印象的でした。
尖っている(ように見える)ので、
自立するのかしらと思って見ていたのですが、
そういった緊張感よりも包容力が勝っているところが魅力でした。

ゆらゆらと波紋を広げる水の上に、
星座のように広がる
ルーシー・リィーさんとジェニファー・リーさんのうつわ。
いつまでも眺めていたい時間でした。
(会場構成は安藤忠雄さんなのだそうです。すごかった〜)。

こちらは5月10日までやっているので、
うつわに興味がある方はぜひ!

 * * *

授賞式でもとっても素敵な経験ができたし、
内容の濃い1日でした。

いろいろと調べてご助言くださった、うりさん白木さん。
貴重な休日を一緒に過ごしてくれた、なべちゃん。
心配して見に来てくださったとみざわ師範。
素敵な機会を与えてくださった編集学校のみなさま。
おりこうに留守番してくれていた子どもたち。
子どもたちを見てくれていた父母と夫。

みなさんに感謝しています。
本当にありがとうございました。



冬のトマト



WEBサイトを作らせていただくことになった
トマト農園さんのハウスを訪問。

もぎたてをひとついただくと・・・

「こ・・・これがトマト!?

味が濃くてフルーティ。
甘みはもちろんお塩をちょうどいい具合に振ったようなコクもあって、
私史上、いちばんトマトにびっくりさせられた瞬間でありました。

サイトが完成したらまたご報告しますね!

はっぴょうかい



ムスメ(4歳)のピアノの発表会に私も連弾で参加してきました。

発表会、といっても、ピアノの先生が出演されるコンサートの前に、門下生のこどもたちが少しだけ弾かせてもらえる、といった軽い感じのもので、珍しく私もさほど緊張はしませんでした。

8月に習い始めたピアノ、だいぶ弾けるようになったなぁ…と親バカにも感心しているこのごろです。

クリスマスコンサート



ワイヤーママ7周年記念のクリスマスコンサートへ行ってきました。

前半は、水野真紀さんの朗読と三舩優子さんのピアノで綴る『シンデレラ』。
さすがは女優さん、水野さんの朗読は頭の中に絵が浮かんでくるような豊かな表現力でした。三舩さんのピアノにもシンデレラの心の動きが巧みに織り込まれていて、一緒にいったムスメ(4歳)も物語の世界に引き込まれた様子。

さて、何よりも私が感動したのは、後半の三舩さんの演奏でした。

モーツァルトの『トルコ行進曲』を、オリジナルバージョンとロシア人のアレンジとで弾き比べてくださったのですが、もう、ただただ圧倒されるばかり。アレンジされた『トルコ行進曲』は、上から下まですべての鍵盤を使ってそれぞれの指が休むことを許されない複雑な動きをしているのです。きっと、楽譜を見たら真っ黒なんだろうなぁ・・・。三舩さんの技術と感性のすべてを見せていただいた気がしました。本当にすごい!

一流のものを見せていただくことは、心の栄養になるなぁとしみじみ感じた日でした。

編集的でカラフルな1日



ふう。今月も〆切Weekを何とか乗り切れそうです。

12月2日の『起業家のための編集ワークショップ』、結果から先に申し上げると大盛況でした(なかなか様子をアップできなくて申し訳ありませんでした)。私のブログを見て来てくださった方、お声がけさせていただいた方、とくしま産業振興機構のみなさま、そして何より久野先生、本当に本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。

「自分をお菓子に例えたら?」という問いに答える形の自己紹介に始まり、「今年1年間で買った物」を列挙し方針を立てて情報を並べ替える方法、「自分の事業を別のもの(料理・音楽etc)に例えて説明すると?」などなど、楽しく頭を使うお題がたっぷり。自分自身や自分の事業の輪郭をくっきりさせるよい機会となりました。また、グループワークだったため、ほかの方の回答も拝見することができ、様々な発想を勉強させていただきました。

ちなみにサトウの「私をお菓子に例えたら」は、たまごボーロ。見た目も味も素朴だけれどみんなに愛されるロングセラーだから、という理由です(“みんなに愛されるロングセラー”の部分は願望)。あなたなら自分をどんなお菓子で表現しますか? ある情報(自分自身)を伝えるために、まったく別のモチーフ(お菓子)の力を借りること、何かの企画に使えそうです。

私自身、編集学校で学んだことが“自分の”仕事には何となく役立っている感じはありましたが、それを一般化して伝えることはなかなかできずにおりました。今回の参加者はそれこそ十人十色、色々な業種の方が集まる中で、久野先生の編集術は見事に各々に届いたようです。さすが!(私は特に、情報の“+−×÷(加減乗除)”のお話に感動しました)。

1時間半という時間はあっという間に過ぎ、できれば何回かのシリーズで受講したかったなぁ・・・。第2回開催を期待します。

* * *

終了後、お送りするバス停の位置を間違えたワタクシ冷や汗。先生を全力疾走させてしまいました(本当にごめんなさい!)。文字通り“師走”の、印象深い1日でした。

多くの出会いに感謝。


▲当日、眉山山頂から徳島市内を一望。

▲眉山山頂の鮮やかな紅葉。

▲ひょうたん島クルーズの佳境、県庁前から眉山を眺める。

▲『阿波おどり会館』で踊りのすばらしさを表彰される久野先生!



かすかなスモークの先、緞帳は降りていなくて、楽器が並んでいるステージ。座席についた後も、本当に来てしまってよかったのかどうかぐるぐると悩んでいたのだけれど、一曲目「たまご」の音を聴けば、この場にいられる幸せで胸がいっぱいになった。あー、本物だ!

「Spitz JAMBOREE TOUR 2007-2008“さざなみOTR”」の会場『鳴門市文化会館』で、手拍子の仕方もお遊戯みたいだし、体の動かし方もラジオ体操並みだし、ひょっとしたら服装もにつかわしくなかったかもしれない私だけれど、そんなことはもうまったく関係なく一曲一曲にいちいち感動していた。

大学時代、繰り返し聴いた曲たち。あのとき、頭の中を支配していたこと、もう何年も忘れていたことを思い出させてくれる。小さなアパートの部屋で活字でいっぱいだった私の脳みそにも優しく染みこんでくる音楽。

とにかくとにかく、心から楽しんだ夜だった。

 * * *

終わった後に携帯の電源を入れると、夫から2通のメールが入っていて、「おりこうにしていたのでおみやげこうてきてよ」と2人のムスメの笑顔の写真。
大丈夫、みんなのことは忘れてなかったよ。感激で手で顔を覆うたびに、みんなの夕食のシチューを作った時についたタマネギの匂いがしたもの。

ちょっと無理して帰ってきてくれた夫に感謝。本当にありがとう。


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