藍色の実



出産で自宅を留守にしていた2か月足らずの間に、ベランダの植木鉢に知らない雑草が育っていた。引っこ抜く理由もないのでそのままにしておいたら、勝手に小さい白い花を咲かせた後、勝手に小さな藍色の実を実らせてしまったようだ。それが何だか健気で可愛いったら。

土の匂いのする田舎で育った私にとって雑草は遊び道具のひとつだった。ねこじゃらしやぺんぺんぐさなどの代表的なものだけでなく、名も知らぬ草をとってきてはママゴトの材料にしたり、笛にしてみたり、船にして浮かべたり、つめを染めようとしてみたり。どくたんぽぽも嫌いではなかったし、へびいちごを見つけるとその日がとても幸せになったものである。

けれど、雑草と花屋さんで売っている花とは完全に別物であると考えていた私は、味のある焼物の一輪挿しに野の花を生けてあるのを見て、衝撃を受けた覚えがある。なあんだ、ただの草でもきちんと扱ってあげていいんだ。素朴さの味わい方に気付いた、というか、何も飾り立てたものだけが人の心を動かすというわけではないと悟ったというか。

そういえば、先日の草月流の生け花展でも同じようなことを考えた。お花、といえば正座して小さな花器の中でまとめ上げる限定された世界を思い浮かべていたのだけれど、竹や流木などをあしらった作品群は実にダイナミック。なのに、繊細さも持ち合わせていて、ちょっと不思議な気分である。野外での風景になじんだ作品などもあり、既成概念を大いに覆してもらったところだった。

何だか忙しい、忙しいと言いながら、洗濯物を干すために出たベランダ。そこで見つけたこの小さな藍色の実は、今の私の生活につきづきしい感じがする。隣にはたんぽぽみたいな草も育っていることだし、今度はどんな種がやってくるのか楽しみ、楽しみ。

日曜日からはじめる



日記が週記になり、月記になりもしたけれど、考えてみればかれこれ5年ぐらい書くことを続けているような気がする。せっかくなので時代の流れに乗って、ブログに変更。

最近は、書くことがあれば更新するというゆるいペースである。新しい発見や小さなしあわせ、おかしかったことなどがその内容。私はことだま信奉者なので、少しでもプラスのベクトルを持つ事柄を書くことを心がけている。

では、そんな感じのはじまり方。


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